川北英隆のブログ

64歳最期の日に救急車に乗る

ついに65歳になってしまった。そういえば年金の受給をどうするのか返事をしないといけないのだが、忘れている。というのも、返事をしようと思っていた64歳最後の日に救急車に乗ってしまったから。
理由はともかく(自慢できたことではないので書かないが)、頭の後ろに傷をしてしまい、そこからの出血が(そんなに大量ではないものの)止まらなくなったからである。「しばらくしたら止まるやろ」と思っていたのに首筋にまで血が拭いても拭いても流れてくるので、「このままでは出血多量になりかねへんで」と大袈裟に考え、救急車を呼んだ。以前に一度経験があるから慣れたものである。京都の中心部に住んでいるからだろう、電話して1、2分で来た。
でも、参考にために言っておくと、ここからが時間を要する。受け入れてくれる病院を探さないといけない。今回はドックの受診病院がすぐに受け入れてくれたが。
家内は血を見て震えていた。「そんなんでは女がでけへんで」「女の子の憧れのナイチンゲールになれへんやろ」と思っていた。そういえば、友人のO氏はゴキブリをえらく怖がる。山のついでに泊まった宿にゴキブリが出た時には卒倒せんばかりだった。「そんなんでは男がでけへんで」「昆虫の標本を作れへんやろ」と思ったものだ。
それで、病院に運ばれた(タンカーも使わずに歩いて救急車に乗り、処置室にも歩いていった)ところ、「圧迫止血しかないな」と言われた。要するに、若い医師が原始的に傷口を抑えるだけである。
そうこうしているうちに、次の重症らしい救急患者が運び込まれた。と、「(忙しくなったので)自分で傷口を圧えてもらえる」と言われた。少し圧えていると、「待合室でやってもろたら」「それとも、帰る」となった。
仕方ないので帰ることにした。ただし、「明日にでも、ちゃんと診てもらって」と指示されたが。指示されなくても、原始的な治療では納得できないし、そもそも頭をちゃんと洗えない。近々、同じ病院で診てもらい、処置を受けようと思う次第である。

2015/07/27


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