先日ある会合で、安全保障関連法案の強行採決以降、支持率が急落しているので、安倍ちゃんが大慌てしているとの話題で盛り上がった。僕もそう感じていたのは、新国立競技場の建設計画見直しである。
安全保障関連法案の強行採決に関連し、「国民の理解が進んでいないのも事実」「理解が進むように努力を重ねていきたい」という発言を安倍ちゃんがしたとか。これはすごく変な発言である。
理解が進んでいないと分かっているのに衆議院で強行採決し、これから何もしなくても法案が成立するように仕立てたことって何なのか。まさにゴリ押しとしか思えない。今の安倍政権が正義そのものとの趣旨なのだろう。「すごいね」である。
それはともあれ、安倍ちゃんの支持率は30%台後半にまで落ちた。この先、20%台にまで落ちると大変なことになりかねない。そこで生贄として、「何でそんなにゼニが高いのや」と議論沸騰の新国立競技場を差し出したわけだ。多分だが、支持率が下がっていなければ、いくらゼニがかかろうとも当初の設計どおりに建設をゴリ押ししたはずである。
しかもついでに、中国が東シナ海でガス田をいっぱい掘削しているとの写真を公開した。今後、軍事的な要塞になりかねないとの解説も付け加わった。中国の真の狙いはともかくも、「何で今、ガス田掘削の写真なんや」と不思議である。とうの昔に分かっていなかったとすれば、日本政府の怠慢である。これも憶測だが、安全保障関連法の成立が是非必要なのだという証明のつもりなのだろう。つまり、支持率対策である。
この状況からすると、まだまだあの手この手が出てきそうである。株式市場とすれば、安倍ちゃんが転ければ不透明感が増す。支持率の回復工作は大歓迎ということになるのか。
ネコであれば、シロネコでもクロネコでも、株価をかじるネズミを退治してくれればいいのだろう。そういえば政府はクロネコが嫌いで、信書なんて死語みたいなものを引っ張りだし、いじめていたはずだが。
2015/07/24