投資のユニバース(候補の範囲)を決めるうえで、もう1つ重要なのは、国内に限定するのか、海外にまで広げるのかである。この点に関して、僕としては国内に限定するのはお勧めしない。
昔であれば海外企業の情報入手が難しかった。売買コストもバカにならなかった。しかし現在、これらの点はある程度解消されている。
情報に関してはインターネットの発達が恩恵をもたらしてくれた。売買コストに関して、欧州株に関してはまだ安い取引手段がないようだが(僕自身あまり投資していないから最新情報を知らないが)、アメリカ株に関してはすでに十分安い。発展途上国の場合も制約はあるが、個別株に投資するにはリスクが大きすぎるから、ファンド投資で十分だろう。
また、海外投資に関して、為替リスクがあるから敬遠されがちである。この点については、このブログでかなり以前に書いたように、円で持っていても為替リスクがあるから(日常感じないだけなので)、通貨を分散して保有するのが望ましい。しかも、ちゃんとした株式で保有すれば、株式からのリターンが通貨の変動リスクを十分補ってくれる。
そして、これが一番重要なのだが、海外には先端的な企業がわんさかある。収益力も日本企業のはるか上をいっている。日本にない企業群もある。そもそも、日本企業で収益力の高い企業は、相当程度の稼ぎが海外である。言い換えれば、投資家としてみれば、日本企業に投資しているつもりが海外企業に投資しているのに近い。
以上のように考えると、投資のユニバースを海外にまで広げておくことが望ましい。
追記:個人的体験からすると、グーグルの地図情報やGmail、アマゾンのサービスが素晴らしいと思い、その株を買ったことがある。アップルについては(デジカメの関係から)iPodを素晴らしいと思いながら、買えなかったが。
2015/08/20