ここに来て少なくなっているようだが、細菌フリーな生活を目指すコマーシャルが前から目につく。「手や衣服に細菌がウジャウジャ」を強調し、そこから身を護ろうと訴える。アホかいなと思って見ている。
そんなに細菌が気になるのなら、滅菌室を作り、そこに閉じこもるしかない。世の中、空気にさえ細菌がいるわけだし、自分の体内にもウジャウジャいる。
いつの新聞だったか、体内の細菌が、悪い意味でも良い意味でも人間の活動に影響を及ぼしていると書いていた。そうであっても、我々として細菌を選べないわけだから、できるだけ自然に暮らすしかないのではと思う。一方、大便から抽出した細菌を取り入れるなんて治療もあるとか。特定の病気の治療かもしれないが、そんなことをやる前に日常生活を改善したほうがいいのではないかと思う。
そういえば、某殺虫剤会社がクモを退治する薬の宣伝をしていた。新製品もここに極まれりというとこだ。
潔癖症を促す宣伝といい、蝿や蚊を捕食してくれるクモを退治する宣伝と言い、そんな「何が何でも売上を伸ばそう」という会社の株式だけは買いたくないものだと思う。株を買えば、その会社のアホが乗り移る。
2015/08/02