大学と大学院には中国をはじめアジアからの留学生が多い。2年ほど前からは留学生の応募を受けつけていないが、都合5年間程度は積極的に受け入れた。面白い留学生が何人かいて、こちらの視野も広がった。
そのうちの最後に近い留学生(Kさん)が地元の酒をお土産にくれた。1つは市販品、もう1つは実家で醸造したもので、同じだという。東北地方には日本でいう獨酒が多いと聞いていたので、それかと思っていた。
大学の冷蔵庫にしばらく保管していたのを今日、家に持って帰って試飲した。グラスに注ぐと濃い赤紫色をしていた。ラズベリーというか木苺というか、その酒のようである。少し甘いものの、ドロっとしていてなかなか美味い。自然の風味がいっぱいである。まだ行ったことのない長白山の麓には野生が溢れていると聞く。そんな香りがした。
確定できていないものの、調べたところ、どうも覆盆子(ボクブンジャ)酒のようである。朝鮮(韓国を含む)の酒である。
韓国の酒は、実は焼酎でなければ好きである。とくに好きなのは、あまり売られていないものの(前にも書いたかな)、慶州の法酒である。これを冷やして飲むと天にも昇る気持ちになる。というのは嘘だが、そう言ってみたくなるほど僕の好みである。前の会社の近くの焼肉屋の冷蔵庫にいつも置いてあった。知り合いと焼き肉を食べ、ついでに僕の趣味で法酒を頼んでいた。高くなかった。そんな優雅な時代もあったものだ。
ついでにアマゾンで調べると、今の法酒は高い。半升の容器に入ったものが送料込みで4000円はする。「へえー」というところだ。
後半は話がすり替わりかけた。いろんな酒があり、美味いのもあるということだ。
追記:覆盆子(ボクブンジャ)酒は合っていた。原料はブラックベリーとのこと。
2015/08/10