少しだけサイトを検索していると、本当にイスタンブールはネコに対して寛大で、保護しているそうだ。そんな中、トルコ人と話をして難民の問題になった。トルコ人はヨーロッパに怒っていた。
トルコには現在、200万人もの難民がいる(受け入れている)とのことだった。トルコはシリアやイラクと国境を接していて、難民の流入を拒んでこなかったからだろう。今一つ理解できないのは独立運動が活発なクルドとの関係だが、それはともかく非常に多くの難民をかかえているのは事実である。
だから、1桁違う数十万人単位の難民受け入れで大いにもめているヨーロッパに怒りを向けているわけだ。むしろ、トルコとして、難民受け入れの限界に達していると理解したほうがいいかもしれない。
ネコと難民を一緒にしては怒られるかもしれないものの、何か共通点を感じてしまう。トルコが多民族の国、人種のるつぼ的な国(黒人を除いていろんな肌の色、顔つきを見かける国)だから、異質なものに対する感覚が一般の国と異なっているようにも思う。
では、かつてトルコが支配していたギリシャをはじめとするバルカン半島諸国の独立、クルド人の独立運動に対して厳しく対応するのは何故か。トルコ的な感覚からすれば、「異質さを強調し、国境を新たに設けようとするのではなく、溶け込めばいいのではないか」というところかもしれない。
その点、イスタンブールのネコやイヌは街に溶け込んでしまっている。独立運動なんて起こすはずがない。
2015/10/02