今週の東洋経済に「京都企業のしきたり」が特集として組まれている。これは表紙の題名で、中を見ると(82-87ページ)、「京都企業のお作法」と題されている。題名、どこでどうなったのか。
それはともかく、この特集の取材を7/27に受けていたので、新聞の広告で題名を見た時には「ひょっとして、今頃、記事になったのかな」と思った程度である。その後もしばらく(多分、数日)忘れていたが、今週初め、研究室に東洋経済から郵便が届いていたので、「そうやった」と再び思い出した次第である。
内容は、代表的な企業を中心に、事業内容と、京都企業としての特徴がまとめられている。僕のコメントもちょっとだけ採用されているし、「京都企業が世界を変える」のテーマも何箇所かで採用されている。少しは役だったのだろう。興味があれば、主要な図書館に東洋経済は置いてあるはずなので、ざっと読んでみてはどうだろうか。
実は昨日、東京でセミナーを開催し、オムロンのIR担当常務(安藤氏)にも登場してもらった。セミナーの後、慰労会をしていると、オムロンをはじめとする京都企業の話になった。東洋経済の「お作法」として指摘されている「東京がなんぼのもんや」の話題になり、京都企業の個性と創業者のバイタリティの話になった。
その時に思い出し、指摘したのは、「京都企業は個性豊かだが、でもワンパターンではない」「多様な個性があり、それぞれの個性が企業を立派に引っ張っている」とのことである。「京都企業が世界を変える」のコア部分、京都企業5社のトップの講演を読んでもらうと少しは伝わると思うが、5社がそれぞれ異なっている。それぞれが信じるところを突き進めば、それで十分成功するという代表的な事例だと思う。逆に経営のハウツウ本を読んで、そのとおりに行動しようなんて、そう思った瞬間に迷子になってしまうだろう。
2015/10/08