柄ではない店の紹介をしておく。前から知っていたし、毎年ほど食べている(家内に食べさせられている?)のが近所のオ・グルニエ・ドールの洋菓子(洒落て何と言うのか知らない)である。
名前を知ったのは10年近く前だと思う。
元上司のKさん(K元専務)が京都に来た。「懐かしいな」というので、京都で実家を継いで洋菓子屋(バイカルという店)を経営している僕の間接的な部下だったK君と、僕とを呼んだ時のことである。その上司が、「京都で一番美味しい洋菓子屋はどこかな」と質問した。実際にどう質問したのかは記憶に定かではないが、洋菓子屋を前にしての質問に少しびっくりしたのだが、K君は「それはオ・グルニエ・ドールで、別格です」と答えた。
家内に聞くと、土曜日などは行列ができていて、早く行かないと売り切れらしい。東京から来る客もいて、保冷バッグ持参というのもいるとか。
それはともかく、今日、東京から戻るとき、その店の前を通った。これが何かの予兆だったと思う。食事の後、「モンブランを食べるか」と聞かれた。「えっ」と思ったが、そのとおり、オ・グルニエ・ドールのモンブランが出てきた。「栗の季節に食べないと」とのこと。家にはブランデーではなくウィスキーしかなかったが、なかなか合う。
というわけで、予兆が現実となり、ブログとなった。
2015/10/30