川北英隆のブログ

晴れた日の秋の夕暮れを楽しむ

昨日、新幹線で東京から帰ったのは夕方だった。名古屋を過ぎて日が大きく傾いた。今日、夕食前にブログを書いていると、西の窓には夕焼けが広がり、その空を黒い塊が横切っていった。
ムクドリの一団だろう。市内の街路樹を塒としている。最近、夕暮れ時に烏丸通を歩かないのでどうなったのか不明だが、塒に戻ったムクドリがいつもやかましく鳴いていた。最近では京都駅の南口(八条口)にムクドリが群がっているのに出会った。外人観光客が写真を撮っていた。
昨日の新幹線は3席側に座っていた。名古屋で目が覚めた。好みは2席側なのだが、3席側のメリットは、木曽川、長良川、揖斐川の眺めがいいことである。日が傾いていたので、それが水面に反射して眩しかった。それでも目を細めて見てみると、大きな土手をススキが覆っていた。もう花は終わりのようで、銀色の輝きは失せていたが。
それで思い出したのは平城京のススキである。10月半ば、近鉄に乗って奈良に向かうとき、平城京がススキで覆われ、銀色に輝いていた。平城京には、最近復元された朱色の建物はあまり似合わない。かつてのような荒れ野と化した都跡がふさわしい。ススキは、そんな平城京にぴったりだと思う。
連鎖的に話題が変化するが、毎年10月22日は京都の時代祭である。何故10月22日なのか。この日が平安京への遷都の日だとか。少しの間、長岡京を挟んでいるものの、平安京への遷都によって時代が変わり、その後、京都の時代が長らく続くことになる。という意味で、時代祭は奈良の時代の終わりを告げる祭りかなと、少しひねくれて考えてみた。
秋のこの時期、暑くもなく寒くもなく、しかも今年の秋は天気がいいので、時間があればいろいろと楽しい。

2015/10/31


トップへ戻る