川北英隆のブログ

ニューヨーク近代美術館で遊ぶ

ニューヨークに着いた日、夕方からの用事まで時間があったので、ニューヨーク近代美術館に行った。ホテルから近いのが選んだ理由の1つだったが、もう1つはアンリー・ルソーのライオンの絵があったから。
アンリー・ルソーのライオンの絵、正式には「眠れるジプシーの女」は中学校の美術の教科書にあったように思う。どんな絵かというと、たとえば次のサイトにある。
http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/rousseau.html
実は絵への関心は高くない。自然派だから。アンリー・ルソーのライオンの絵も、「変な絵」ということで、学校時代は笑っていた。しかし、それ以来、不思議とその絵のイメージが刻み込まれていたのも確かである。アンリー・ルソーに注目したのは、カミさんに連れられて新宿の伊勢丹だったかの展覧会に行ったときである。「不愉快な出会い」を見て(多分、アンリー・ルソーの本物を見た最初だったこともあり)妙に感動した。「こんな絵が家にあったら楽しいだろうな」と。
アンリー・ルソーはニューヨーク近代美術館に2点あった。その「眠れるジプシーの女」と、ジャングルの中で花や動物や黒人に囲まれて裸婦が長椅子に横たわる「夢」である。期待どおり素晴らしかった。とくにライオンが実に緻密に描かれ、印刷ではよく見えなかった夜空の星が画面に絶妙なインパクトを与えていた。
ライオンの絵が書かれた当初、世の中から無視されていたとは信じられない。その時代に生きていたのなら、ライオンを入手して大儲けできたような。しかし書かれてから100年以上経つ。儲けを実現できなかったかも。なんて、「夢」のまた「夢」かもしれない。
実のところ、ピカソの絵も好きになっている。そのピカソは大量にあった。このことは続きで。

2015/11/07


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