川北英隆のブログ

京都への観光客から受けた実害

観光客への悪口を少し前に書いてすっとしていたところ、すぐ後で実害を受けてしまった。イスラム国ほどではないにしろ、報復かもしれない。どんな実害かというと、食べ物のことである。
東京に行く用事があり、京都駅を11時頃の新幹線に乗った。この時間帯に乗る場合、京都駅の特定の店で弁当を買うことにしている。車内のワゴンサービスで買うと選択肢が少ないし、高いし、美味くないし、添加物漬けである。で、どんなのを京都駅で買うかというと、1つは以前に書いた「むさし」の寿司である。買うのは「助六」と決まっている。海苔巻きの海苔の香りがいい。
もう1つは、改札を入った売店で売っている「柿の葉寿司」である。東京行き側のプラットホームの真ん中付近の下、エスカレーター(トイレもある)付近の売店である。銘柄は「たなか」である。「たなか」とは縁もゆかりもないので、念のために。
ついでに書くと、柿の葉寿司もいろんなところから出ているが、「たなか」が一番美味いと思う。飯もいいし、発酵もいいし、いくつか食べた店の中で最高だと思う。それと、柿の葉寿司というと、奈良県は奈良県でも吉野地方の食べ物である。奈良盆地のものではない。僕が初めて食べたのは高校時代。吉野から来て僕の家に下宿していた同級生の実家からもらった。田舎風の柿の葉寿司だった。
それで、「今日は柿の葉寿司や」と売店に入ったところ、何とレジが長蛇の列だった。そんなに余裕を持って駅に着いたわけではないので、柿の葉寿司を諦めた。とはいえ、昼飯をどうするのか。ポカリスウェットでも買って飲み、(ブドウ糖が入っているので、登山式に)飢えをしのぐのか。いずれにしても電車が入ってくるとの構内放送があったので、ホームに上がった。と、売店がある。そらそうなのだが、ホームの売店を忘れていたのは、そこで滅多に買わないから。ワゴンサービスと同じ理由である。
とはいえ、飢えには耐えられそうにない。そこで美味くないサンドイッチを(量が多くないので)売店で買い、ついでに茶も買って昼飯とした。
観光都市京都はいいが、とんでもない目に遭ってしまう。補償して(まどて)欲しいものだ。いずれにしても、食べ物の恨みは恐ろしいんやで。

2015/11/19


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