元の学部のゼミ生と東京は品川で飲んだ。僕が3月末で今の大学を退職するので、それを記念した会合を東京でと思っている。その打ち合わせ準備のため、飲み会を開いて、会場の下見をした。
通常、大学の教員は最終講義と名付けた会合を催すそうだ。今の大学教員は貧乏だから(金持ちではないと言うべきか)、加えて僕自身は堅苦しいことが好きではない。そこで退職記念の会合は開くものの、「連絡の付く学生+α程度」の参加者をイメージしている。
それはともかく、当日は世話係を依頼している学生とその周辺の4名が参加した。1人を除いて、今年社会人になったばかりである。その今年の卒業生は比較的まとまりがよく、ゼミも活発だった。
で、就職してからどうなったのかというと、1人は非常に忙しく、体重が10キロばかり減り、髪の毛も薄くなった(?)とか。その日も仕事で参加できなかった。もう1人は奈良へどさ回り(都回り)に出されたとか。
今年の新卒ではない1人は結婚の予定で、最終講義の日には新婚旅行だそうである。同じ会社に1年下の女性が入っているが、品川での飲み会当日は、アナリストとして香港出張中だとか。
そんなこんなを聞いているとなかなか楽しい。何回も言うようで恐縮ながら、教員という職業にゼニ儲けを期待してはいけない。学生の育った姿を見るのが楽しみであり、収穫かなとは思うものの、そんなの武士の爪楊枝みたいなものかもしれない。
2015/12/10