タイとミャンマーの国境(泰緬国境)は何箇所かで越えられる。その中で最も自由に行き来できるのがメーソート(タイ側)とミャワディー(ミャンマー側)の国境である。ここを歩いて越えた。
その国境がどの付近かといえば、バンコクの北西、ヤンゴンの東である。この国境がベトナムからミャンマーを結び陸路として注目されている。実際、道路の整備が進んでいる。
昨年8月、ミャンマー側の難所であった国境のすぐ西の山地に新しい道が開通した。タイの援助があったという。この新しい道ができる前に国境を越えたく思い、昨年3月に計画したのだが、それが母の死去で流れた。とはいえ、新しい道がどんなものかを知るには、今回もいいチャンスだった。また、タイ側道路の拡張工事が進んでいたし、国境には川が流れているのだが、その川に新しい橋も付けられる予定という。
バンコクからは深夜バスを使い、国境まで行った。快適なバスで、料金は2000円位、時間は8時間位である。
国境のバス停の手前で検問がある。ミャンマー人の取り締まりのためのようで、日本人の場合はあっさりとしている。バス停からはツクツクの親分のような乗り合いタクシーでタイ側のイミグレーションに行く。170円くらいだが、風がえらく冷たい。
やはり日本人だからあっさりタイを出国して、ミャンマー側のイミグレーションまで歩く。この道が小さな川に架かる橋となっている。橋を渡り終わるとミャンマー側のイミグレーションである。日本人だからだろう、やはり親切にしてもらい、入国できた。もちろん、事前にビザを取得していたが。
その入国審査はいい加減で、相棒のF氏は3月に取得していた(期限が過ぎて無効になっている)ビザに入国のスタンプを押された。F氏はそれに気づき、新たに取得したビザにスタンプを押し直してもらっていた。気づかなければ出国時に一悶着起きただろう。
写真は国境の橋から撮った。左がタイ、右がミャンマーである。
2016/01/04