今回のミャンマー旅行の目的はいくつかあった。その1つは陸路での国境越えであり、もう1つは泰緬鉄道のミャンマー側をちらっと見ることだった。泰緬鉄道のミャンマー側はタンビュッザヤが始点である。
タンビュッザヤはモーラミャインからほぼ南に位置する。距離は60km程度である。バスがあるかどうか(多分あるのだろうが)、あったとしても時間がかかりそうだったのでゲストハウスで車を手配してもらった。最初、ツクツクの親分のような車が来たので断り、普通の車にしてもらった。タンビュッザヤの往復で約4000円だった。結論から言うと、運転手がいろいろと親切に案内してくれたので、最後の支払い時に500円相当のチップを進呈したところ、大喜びだった。
タンビュッザヤへは高速道路扱いの道が続いている。とはいえ、タンビュッザヤに近づくにつれて2車線になり、普通の道と変わらない。道の両側にゴムのプランテーションが広がり、その合間に寺院(パゴダ)がある。仏教が篤く信仰されているのがわかる。
タンビュッザヤは激戦の地だったのだろう。運転手はイギリス人墓地にまず案内してくれた。非常に綺麗に管理されている。日本人墓地もあるとガイドブックにあったが、行かなかった。
その後で泰緬鉄道の名残りを見た。機関車が保存され、レールが僅かに残されている。現在、鉄道はダーウェイからモーラミャインを経てヤンゴンまで通じている。泰緬鉄道のミャンマー側はその現存の鉄道までの間、引き込み線のように20メートル程度残っているに過ぎない。もっとも、泰緬鉄道におおむね沿った道路を使い、泰緬国境を通過することが可能になったとか。
写真は泰緬鉄道の始点の表示である。近くに機関車もあった。ガイドブックによると機関車は放置され、木々に覆われているとのことだったが、現在は日本の援助で木々が切り払われ、周囲一帯が博物館になろうとしていた。
2016/01/07