川北英隆のブログ

高速バスでヤンゴンへ移動する

モーラミャインからヤンゴンへの移動をどうするのか。タンビュッザヤに案内してくれた運転手にF氏が「ヤンゴンへ行かない」と尋ねたところ、「高速バスがお薦め」との返事だった。それに従った。
ゲストハウスのフロントで聞くと、朝8.30発のエアコン付きVIPバスがあるものの、切符売り場は10時にしか開かないとのこと。ということで、フロントの兄ちゃんが親切にも翌日の切符を買いに走ってくれた。切符は1人1000円である。そうそう、ブログでは1円=10チャットで換算している。
翌日、モーラミャインの外れにあるバス乗場まで行った。バイクタクシーで20分近くかかり、100円である。時間がかかるのは坂道が多いからである。どのバスに乗るのかはバスの入口に立っているお姉ちゃんに聞くしかない。
バスはタンルウィン川の大きな橋を渡り、その後は丘陵地帯の麓を走る。パゴダも多い。後で父親の戦記をパラっと見て初めて知ったのだが、この丘陵地帯の麓の何処かで敗戦後、イギリス軍に労働させられていたそうである。石切作業をしたとある。バスからもそれらしい風景を見ることができた。花崗岩質だった。時間ができれば、父親が捕虜として生活していた場所を地図で特定したいと思っている。
やがてバスはミャンマー第3の川、シッタン川を渡る。この前後から広大な平地が続くようになる。
モーラミャインからヤンゴンまで、ほとんど2車線の道路であり、舗装も良くない。ただ、ヤンゴン近くになると高速道路になる。バゴー(かつての呼び名でペグー)がどこなのか、よくわからなかった。かつて、父親と旅行した時、ヤンゴンとバゴー間の道が悪く、渋滞に出会ったのを思い出した。
高速バスはヤンゴンの北部、飛行場の近くに着く。途中の昼食休憩を含め、6時間近くで到着した。そこから市内中心部、中華街近くに予約してあったホテルまではタクシーを使った。これも乗り合いになる。1人500円である。同乗者の送り届けがあり、また市内の渋滞に出会い(出会わないほうが不思議なのだが)、2時間半近くでホテルの前に到着した。
という移動の記録を書きながら反芻したのは、ヤンゴン市内の物価の高さである。それと比例して移動にも時間がかかる。時間がかかるから移動手段(タクシー)の値段が高いのか。とはいうものの、日本の値段からすると驚くほど安いのだが。

2016/01/11


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