川北英隆のブログ

中国で起きる?株価大暴落革命

中国の個人投資家の惨状は凄いらしい。株価下落で、平均的に年収に匹敵する損失が発生しているとか。そんなの大したことないとも言え、凄いとも言え、表現が難しいものの、政府に対する不満が鬱積している。
それを聞いて、「ほな、革命が起きるのでは、株価大暴落革命が」と、つい冗談で口走ってしまった。と、賛同者がいたのには驚いた。株価下落が政治を覆せば、それこそ世界史が金融の時代に突入する。
中国は個人投資家が7割だったか8割だったか、上場株式の相当割合を保有している。日本とは完全に状況が異なる。株価が下がれば、大損害であり、大問題である。残念ながらインターネットで政府の悪口を言い、さらには批判すれば公安から監視されかねない。だから、密やかにに批判が広がるのだろが、それだけに不満が鬱積し、ある時、突如として爆発しかねない。革命が生じれば、全世界の株式市場を(当然、金融市場を)揺るがしてしまう。そのように恐れるのは僕だけだろうか。
今日の上海株価指数は何とか3000ポイントを維持したようである。今日、どのようになったのか、詳細は調べていないので不明なものの、政府による株価への介入、買い支えがあったとしても不思議ではない。一方的に下がり続ければ、それこそ革命に近づく。日本人と異なり、それだけ中国人は能動的、熱情的なのだから。

2016/01/12


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