ヤンゴンでは鉄道に乗った。お宝さがしの旅である。その話は別にするとして、その鉄道がいろいろと驚きだった。乗ろうと思った理由の1つに、ホテルの近くが駅だったことと、お宝の在り処近くにも駅があったから。
ホテル近くの駅まで歩いたところ、切符の買い方がわからない。そのまま乗ってもいいのだが、国によっては無賃乗車が大罪になるので、また英語の表記もないので、どうしようかと思案していたところ、変な兄ちゃんがやって来て、変な英語で話しかけてくる。何を喋っているのか理解不能なうえ、兄ちゃんがついてまわるので、もう1駅先のヤンゴン中央駅まで歩くことにした。
ヤンゴン中央駅からは遠方の列車も運行している。大きな駅である。西洋からの観光客も多い。
ヤンゴン市内は鉄道が循環している。東京の山手線や大阪の環状線みたいなものなのだが、どうも1時間に1本くらいしか走っていないし、ダイヤがあってないようなものである。その環状線の切符はプラットホームで売っていた。結果として、40分位乗った切符が35円だった。麺の値段である。
その鉄道、車両は写真の通りである。この写真、どこか変である。「JR」「回送」と表示してある。ミャンマーの国鉄だから「MR」で、ミャンマー語で行き先表示があるはずなのに。要するに、日本からの中古車両の輸出品である。乗ってみると高山線で使われていたワンマン用の車両だった。
この鉄道、線路の維持管理がえらく悪い。脱線するかのように揺れる。当然スピードもでない。だから、ヤンゴン市内を1/3周程度しか走らなかったのに40分もかかったのである。これでは鉄道を使おうというミャンマー人は奇特である。それでも、安いからだろう、たくさん乗っていたが。
2016/01/17