写真はミャンマーで一番有名なシュエダゴン・パゴダである。ヤンゴンのホテルの窓から写した。時刻は夜明け前だった。この写真の光景を、実は画期的だと思わずにはいられない。
かつてのミャンマーを訪れたことのない者にとって、この写真の何が画期的なのか、さっぱり分からないに違いない。画期的なのは明かりがあることだ。それもパゴダをライトアップするという「無駄」が堂々と行われている。
以前、ミャンマーを訪れたのは1998年末だった。父と、父の友人(戦友)が2人、僕を入れて合計4人だった。当事、ヤンゴン市内といえどもしょっちゅう停電があったし、第2の都市、マンダレーの夜は暗かった。
それと比べ、今回は停電に遭わなかった。第3の都市、モーラミャインも表通りは(真夜中は知らないが)まあまあ明るかった。ブログでは登場させなかったが、ヤンゴンの夜の中華街には煌々と明かりがつき、その中を大勢の買い物客が歩いていた。ミャンマーも大きく変わってきたわけだ。
父親は1970年代後半から80年代にかけて何回かミャンマーを訪問していた。その当時のミャンマーを象徴する表現は、「バンコクに戻るとほっとする」である。1977年、僕がバンコクの飛行場に降り立ったとき、土埃がしたのを思い出す。そんな当時のバンコクでも、ヤンゴンと比べると都会だったわけだ。もちろん今でも、バンコクとヤンゴンでは都会度に大きな差がある。とはいえ、ヤンゴンで不自由は感じない。
今後、ミャンマーがどうなるのか。当分の間、定期的に訪れたいと思う。とりあえずは今年、もう一回かな。
2016/01/22