日本人の意識としてエコ活動(環境にいい活動)がどの程度浸透しているのかわからないものの、少なくとも多少の意識はあるだろう。この点に関して、海外の対応は進んでいる。
知り合いであるグッドバンカーの筑紫社長からメールをもらった。フランスの先端的な取り組みが書いてあった。
それによると、「フランスでは商店レジのビニール袋が3月末から禁止になります。2017年元旦からは生鮮食品を入れるビニール袋も禁止になる予定です」とのことである。
最近、どこの市町村でもゴミの分別回収がなされていると思う。わが家のゴミはというと、いつもごろごろしている最大の粗大ごみはともかくとして、一番じゃまなのがプラスチック類である。
スーパーなどで買い物をするとやたらめったら包装してある。それと、二重の意味で腹立たしいのが「上げ底用の菓子類の包装」である。チョコレートや飴やおかきを二重、三重に包装してある。何のこっちゃと思う。いずれは十二単の包装になるのではと期待している。
鴨川を歩いていると、ベンチや草原でそんな過剰包装の食品を食べるのだろう、河原にも容器が落ちている。ゴミを放置するのか、一応は設置してあるゴミ箱に捨てたもののカラスが引っ張り出すのか、いずれにしても世界に誇る観光地とは称せない状態である。
海外に行って、とくに発展途上国で目立つのがポリ袋の散乱である。これも京都と同様、景観を台無しにしている。
今後、フランスでは包装をどうするのか。紙に戻るのだろうか。それとも買い物客が自分で用意するのか。
子供の頃、竹の皮、油紙やロウ紙の袋に買ったものを入れてもらった記憶がある。それらはカマドの焚き付けになった。もはや日本にカマドはないものの、それらの焼却は簡単である。発展途上国では依然として燃料になるだろう。値段は少し高いのだろうが、環境問題を考えると、トータルとして昔の包装の方が安いに違いない。
日本もフランスのことを勉強すべきだと思った次第である。
2016/01/27