オマーンのマーケットとはどういうものか。この見学はなかなかのものだった。日本のある意味で貧弱なマーケットとは異なる。しかも驚いたことに、クリスマスツリーが飾られ、売られていた。
クリスマスの飾りをどうするのかと思うが、いろんなところでクリスマスの様相だったから、オマーンでは普通なのかもしれない。カタールでも見たから、イスラム精神が厳格でない国では、資本主義的に「売るため」の催しが普通のように思える。日本のバレンタインや、最近のハロウィンと同じだろう。
そんなオマーンの大型小売店舗は「ハイパーマーケット」と名付けられている。スーパーよりも上、というわけだ。
ハイパーマーケットの食料品売場は一見の価値がある。日本のように限定された野菜や果物しかない状態を知ってオマーンに行けば、大いに目移りしてしまう。僕なんか、どれもこれも食べたいと思ってしまった。写真は、その野菜売り場の一角である。これらの野菜類がオマーン産とはいえない。確認していないが、多くは輸入品だと思う。
こんなに種類があれば、美味い食事ができるに違いない。実際、オマーンの食事は薄味で、食材の個性が引き立つようになっていた。とはいえ料理の仕方が繊細ではないので、「こりゃうまい」「毎月来て食べたい」というわけではないが。
これに対して日本の食材は画一的で、貧しすぎである。料理の技術でカバーしているように思える。技術のない店屋の日本の料理なら、食えたものではない。本音である。
2016/01/28