今日、茅場町(兜町の近く)を歩いていると、とある交差点にカメラマンが群がっていた。「何や」と思った次の瞬間、交差点に中小の証券会社があり、そこに株価ボードが掲示されているのを思い出した。
「ひょっとして15000円を割ったのかな」と思った。ちらっとボードを見ると、やはり大台を割っていた。新幹線の中で、何とか大台を持ちこたえているのを見てきたところだったが。カメラマンは夕刊の記事用の写真を撮っていたというわけだ。
市場にとって大台は重要である。心理的な影響が大きい。とはいえ、「それがどうした」とも思っている。
そもそも、株価は上がる一方ではない。下落も当然覚悟すべきだし、実際のところ下落がある。今回の相場も、日経平均でいうと、2009年の安値から約3倍になった。十分に上げたわけだ。時間としても7年近くが経過している。本格的に上がり始めたのが2012年だから、そこからでも4年近くが経っている。そろそろ下落してもいい時期だったと理解できるのではないか。
それは、下がるよりも上がるほうが気分的にいいし、精神的に楽である。でも、上がってばかりでは本格的に買うチャンスがない。上がるから買うというアホな投資家も登場して、株価が異常になってしまう。このように考えると、下がることにも大きな効用がある。逆に、下がることを想定していない者には市場に参加する資格がないとも思っている。
何回か書いたように、僕自身、自由にポジション調整できない。というか、不可能に近い。だから、年初に15000円もありうると書いたものの、何もしていないに近いのが実態である。当然、「大損」している。でも、それなりの企業の株式しか持っていないから(ウソかな)、何の心配もしていない。いずれ回復するに違いない。
それとも、会社に申請して、大量に株式を買い増すチャンスかなと思ったりもする。って、年齢とともに、儲けるための時間が乏しくなってきているのも事実だが。
2016/02/12