天領という日本酒を知っているだろうか。多分知らないと思う。この造り酒屋の元の主は父親の戦友である。その日本酒はなかなか美味い。普通の飲み屋にはないようだが。
昨年末、実家宛に投函された天領の頒布会の案内が転送されてきた。天領という日本酒の名を周知だったのと、頒布の内容が限定酒づくしだったので、すぐに申し込んでみた。
その日本酒が毎月送られてきている。なかなかのものである。僕自身、日本酒の味は均一性が高い、言い換えれば個性に乏しいと思っていたのだが、天領酒造の限定醸造を飲むかぎり、思っていた以上に広がりがあるのかなと感じている。
その天領を再度思い出したのが、研究室の引っ越しを手伝ってくれたN君が天領のある下呂に旅行に行ったからである。N君の実家は愛知である。その実家に帰ったついでに親孝行だろうか、下呂に行くという。「じゃあ、機会があれば天領を訪ねたら」と言っておいたところ、わざわざ訪ねてくれた。
写真が天領酒造である。N君が撮ってきた。父親の戦友、天領酒造の当主だった上野田さんの奥さんがまだ健在で、90歳だとか。奥さんとN君のツーショットの写真も送られてきた。奥さん、90歳とは見えない。その写真を見て、下呂を是非訪問しないといけないと思ってしまった。
下呂の銘酒「天領」と、もう1つの銘柄「飛切り」を試してほしい。下呂温泉は、観光地として有名な高山の少し南にあることだし。
2016/04/07