グアテマラ旅行の残りの日は観光だった。本当は山登りに明け暮れたかったのだが。その観光、最初に向かったのは世界一美しい湖とも言われるアティトラン湖である。大きなカルデラ湖である。
写真が湖の北側にある町、ソロラから見たアティトラン湖である。湖は東西18キロ、南北7キロくらいの大きさだが、さらに南側に6キロ程度の細長い、盲腸のような入江がある。十和田湖や猪苗代湖を一回り大きくした湖に盲腸が付け加わったと考えればいいだろうか。
その湖の区切っているのが3000メートルを超える火山である。
写真の左がトリマン火山(3158メートル)である。実は双耳峰になっている。さらに、展望した角度からは隠れているが、トリマン火山のすぐ後ろにアティトラン火山(3537メートル)がある。この湖を取り囲む最高峰である。ということで、写真の左の山は3000メートル級の3つの火山によって形成されている。
写真の右の山がサンペドロ火山(3020メートル)である。写真が小さく、かつ夕暮れで暗いために判別するのが難しいが、左のトリマン火山との間が盲腸のような入江になっている。
その入江の奥にサンティアゴ・アティトランというマヤ系の住民が多く住む村がある。村全体が観光地となっていて、土産物屋が軒を連ねている。世界一美しい湖という謳い文句に惹かれて多くの観光客が来るというわけだ。サンティアゴ・アティトランへは対岸のパナハッチェルというホテルの多い町からボートで渡る。パナハッチェルは写真を撮ったソロラのすぐ下にある。
確かに、3000メートル級の外輪山が複数あるカルデラ湖は滅多にないだろう(世界で唯一かどうかは不明)。だから、世界一美しいという形容はあながち嘘ではない。しかも、ソロラから湖を展望していた時、外輪山の西側に少し頭を覗かせていたフエゴ火山(3763メートル)が噴煙を上げた。というわけで、火山王国グアテマラを象徴する湖であるのは確かだ。
本当を言えば、僕として最初に思い出したのは2月の九州で一周した藺牟田池(2/14のブログ)なのだが、アティトラン湖としてはちっぽけな藺牟田池と比べられるなんて不本意だろう。
2016/04/11