今回の旅行の最大の目的は、ラオスの首都ビエンチャンから中国雲南省の省都である昆明に通じている道路の探査だった。中国の南下政策がどの程度のものなのか、この目で確かめたかった。
でも、道路事情を調べるだけでは物足りない。ついでに観光もと思った。この道路、ラオスの古都ルアンパバーン(Luang Prabangとも書かれている)を通る。雲南省側ではシーサンパンナ(西双版納)の中心都市、景洪(Jing Hong)の近くを通る。そこで、ルアンパバーンと景洪にも宿泊し、観光も計画した。その結果は・・。
ラオスの現在の首都と古都を結ぶ道は良くないとは事前に聞いていた。とはいえラオスのメイン道路である。それなりのものだろうと高をくくっていた。
ビエンチャンからルアンパバーンまでの距離は385キロ、VIPバス(冷房付きバス)での正規料金は13万キップ(1900円弱)である。そうでないバスは11万だが、ラオスの暑さを考えると、2万(300円弱)を惜しむととんでもないことになるかも。それはともかく、朝のピーク時には30分に1本ある。
我々はビエンチャン市内の旅行代理店で前日にチケットを予約した。15.5万キップだった。とはいえ、ホテルからビエンチャンの北バスターミナルまでトラック(ツクツクの親分)が送ってくれるので、荷物が多い場合、代理店でチケットを買うほうが便利である。交渉の手間とかを考えると、代理店を通したほうが安いように思える。
ビエンチャンの北バスターミナルからルアンパバーンのバスターミナルまで約11時間かかった。この所要時間から類推できるように、実際の道は、センターラインのない、古くて粗悪な舗装の、バスがようやくすれ違いできる峠越えの連続する道だった。
写真はトイレ休憩で立ち寄った村の干し魚(川魚)である。うまそうだったが食べる機会がなかった。トイレといえば、小屋はあるものの、男はもちろん、年寄りの女も野外ですませていた。
2016/05/14