何やかんや言いつつも、講義の負担が軽くなったので、時間の余裕が少しできてきた。そこで、今週は相続の手続き週間とした。母親が亡くなって13ヵ月が経過してしまった。
もちろん、税務署関係の手続きは終えている。残っているのは、不動産を除いた名義書き換え関係の手続きと、死亡保険金の受け取りである。預金はすべて妹のものとなったので関係なかった。
父親の時に、「手続きに関してひどい(負担を強いる)順に並べると、郵貯、農協、銀行、証券会社だろうか。生命保険に関する遺産はなかったので、順番付けしていない」と書いた(2013年1月4日)。
今回、郵便局は妹の担当だったので比較できない。それでも思い出すのは、税務署でも申告を10ヵ月待ってくれるのに、郵便局からは「早くしろ」「まだか」「何回か本部に怒られてる」の電話が次々に架かってきたことである。何回か後、さすがに嫌になったので、「そんなオタクの事情なんか知らんわ、役所でも10ヵ月猶予があんで」という口調で話したものの、懲りる様子がまったくなかった。
それで今回の手続きだが、一番面倒だったのは農協である。やはり前回と同じである。嚢中に情報伝達しておかないといけない。
今回の番狂わせは某日興証券だった。「証券会社関係の非常勤の職にあるんで、内部規定により、相続した株式をその関係証券会社に即時に移したい」と申し出たものの、「ダメ」ということで、口座開設申し込みをはじめとして、面倒な書類を書かされた。証券類をすぐに移管するのだから、「何とかしたれや」「お互いに無駄やろ」である。
父親の時には某野村證券に口座があったので、この無駄な処理が某日興証券だけのものなのかどうかは不明である。とはいえ、相続した証券の新設口座への移管願い書に相続した個別銘柄名と数量をいちいち小さな欄に手書きされたのは(実家は証券大好きだから、銘柄数も半端でない)、そんな覚えがない某野村證券よりもはるかに面倒だった。それに書きながら思ったのは、外国MMFの数量について、金利がゼロでないのだから、「現時点の数量と相続時点の数量が変わってるやろ」「どうするねん」ということである。
両親が生きている時から、実家の証券の管理をしていたのだが、某日興証券の報告書類は不親切極まりなかった。だから相続手続きでもそうなのだろうと推測している。
今回は死亡保険金があった。某朝日生命である。何で某朝日生命やというとこだが、父親が昔、戦友(深井さんといって、足を負傷していた)の関係で朝日生命の代理店をしていたから仕方ない。そこに母親の死亡保険金の受け取り手続きに行った。こちらはえらい簡単だった。実は、被保険者である母親の除籍住民票が必要とのことだったが、電話で本社に問い合わせてもらい、遺産分割協議書に添付してあった除籍謄本で間に合わせてもらった。柔軟な事務である。
以上、相続のことまで考えて、子供に無理難題な事務手続きを押し付けないように金融機関を選んでほしいと思う。それとも、マイナス金利の時代だから、嫌がらせでアホンダラな金融機関にどさっと現金を持っていくとか。
2016/05/18