最初、いつものようにタイに入った。スワンナプーム空港に降りた瞬間、「暑っ」である。電車で終点、パヤタイまで行き、待ち合わせてくれた友人F氏と会った。屋台で買ったという虫とイスラム風カレーを食べさせてもらった。
タイまでの飛行機はデルタ航空だった。連休だからか、ほぼ満席に近かった。サービスが悪いと評判の米系の航空会社も、今では他の地域の航空会社と大差ない。食事時にワインを注文すると、大きなプラスチックのカップにたっぷり注いでくれるので、むしろ感動である(何のこっちゃ)。
翌早朝、バンコクの北バスターミナル、モーチットマイにタクシーで出向いた。6時発のノンカイ(ビエンチャンとの国境の町)行きのVIPバス(エアコン付き、座席3列のバス)に乗りたかったのだが、7時発しかなかった。料金は494パーツ(現在、1バーツ3円強)と安かった。しかも、軽い弁当2食分に加え、水、ジュース、パンが出る。F氏が言うには、LCCとの競争で安くなっているとか。
夕方、ノンカイからツクツクを使って国境まで行き、ラオスに入る。入国は簡単である。ラオス側で公共バスが待っていたから、それに乗り込み、無事に予約してあったビエンチャン中心部の瀟洒なホテルに入れた。1部屋1泊が税込みで1.2万円程度だった。
ここまではF氏の通い慣れた旅だから、ほとんど心配なしである。心配があるとすれば、暑さだろうか。
この時期の平野部は非常に暑い。連日、最高気温が40度前後に達する。バンコクの最低気温が30度を上回ることも常識である。
とはいえ、ビエンチャンはバンコクと比べて市街地の規模が小さく、緑も多い。このため、夜は少しましである。しかも、今年の天気は少し異常なようで、その夜、雷雨があった。通常の雨季は5月中旬以降。4月末に雨が降るのは珍しいのではとF氏が語っていた。異常でも何でも、雨が降れば少しは涼しくなる。翌日の午前中だけは暑さを忘れた。
2016/05/08