ほぼ推察できたように、しばらく旅行していた。場所は、タイのバンコクからラオスのビエンチャンに入り、そこから北上して雲南省に入るものだった。目的は、登山ではなく、現地経済の個人視察である。
交通手段はというと、ありきたりのツアーや専用車の事前手当では面白くないので、現地で公共機関を(とはいっても、多くはバスを)使ってみた。現地の生活に密着すればするほど、社会や経済の実態が如実にわかるというもの。
滞在した(つまり宿泊した)町を書いておくと、バンコク(タイ)、ビエンチャン(ラオス)、ルアンパバーン(ラオス)、昆明(中国)だった。以上は、結果としてこうなっただけである。当初案では、ラオス側の国境との町、ウドムサイも念頭にあった。また、中国側に入って、景洪(西双版納の中心の町)に滞在しようと最後までしていた。しかし、あれやこれやの事情により、上で示した4つの町に滞在したのが今回の実績である。
コースに関してもう少し書いておくと、ラオスに入って北上し、中国との国境を越えるまで区間は、大雑把に言えば、メコン川を北上することになる。もっとも、メコンの本流を目の当たりにできるのはビエンチャンとルアンパバーンのみである。当初に計画していたように景洪に入れたのなら、そこでもメコンを眺めることが可能だったのだが。
この後、何回にわたるのか考えていないものの、しばらくの間、この地域で感じた現地経済と、各国の経済的なつながりを披露したいと思う。
ついでに書いておくと、このコースについては、友人O君が社長をしている日刊木材新聞主催の視察旅行が20数年前にあったと記憶している。実は当時、それに応募したかったのだが、気の弱い僕としては、さすがに上司に申請できなかった。せめてのところ、当時の記録が残っているだろうから、機会を作ってO君と意見交換したいと思っている。
2016/05/07