と書くには理由がある。今回の旅行は中国をあまり意識していなかった。ついでに寄る程度の位置づけだったから、準備が不十分だった。中国のホテルはというと、Wi-Fiを使い、前日にラオスから予約した。
今ではかなり改善されただろうか、Wi-Fiの観点からすると、日本は圧倒的な後進国である。ラオスでさえ(失礼)、ホテルでのWi-Fi接続は当たり前、それがないと誰も宿泊しないだろう。
この点に関して、中国に入って、「あれっ」と思ったことがある。Wi-Fiはもちろん使えるのだが、そのセッティングをしようとすると、僕の常用であるChromeからネットに入れない。そこで気づいたのだが、「中国はグーグルを原則として排除している」との事実だった。
そう思い、ヤフーでアドレスを俄に作ったところ(安倍内閣みたいなずっこい反射神経のたまもの)、ネットにつながった。その後、いろいろ試すと、アメリカ系のニュースは絶対につながらない。日本のニュースにも制限があるようだったが、裏口からのルートは確保されている。つまり、工夫すれば日本のニュースは閲覧可能である。
もちろんG-mailは使えない。これもヤフーで(他のメールも可能だろうが)代替できる。とはいえ、初期のセッティングが面倒である。
これらを経験して、さすが中国と思った。組織的である。もちろん、中立的なニュースを得ようとして、Chromeに裏口接続する手段はあるようだ。検索していると、そのようなサイトも出てきたことだし。とはいえ、数日間のことで、そこまで必死に努力する気にもなれなかった。
日本人として、中国に旅行するのであれば、Chrome以外の代替的なルートを事前に準備しておくにかぎる。そうであれば知人に、「はーい、打ち合わせたように、別ルートで連絡するからね」と軽く対応できるというものだ。
2016/05/28