川北英隆のブログ

アメリカからヤフーが消える

ヤフーはアメリカでのインターネット事業を米通信大手ベライゾンに売却するという。ヤフーが消えるというのは少し言いすぎかもしれないが、いずれにしても一時代を築いたヤフーが表舞台から去る。
20年以上前、検索といえばヤフーだった時代が懐かしい。
その当時の検索システムが何だったのか、思い出すのに苦労する。検索してみると、Infoseek、AltaVistaという名前が出てきた。「そう、使ったな」と記憶がよみがえった。
やがてヤフー(Yahoo)が登場し、「すごい」となった。しかし、その検索システムを裏で支えたのがグーグル(Google)であり、しばらくしてグーグル自身が表舞台に登場していた。僕はというと、InfoseekやAltaVistaから、いきなりグーグルになったと記憶している。
そのグーグルが10年以上もの間、覇権を握り続け、いまだにその地位が揺らがない。
日本では依然としてヤフーが利用されていて、一定の人気があるらしい。僕自身、時々、ヤフーを使うものの、派生的な検索機能(たとえば地名や地図など)からすると、グーグルとは比べ物にならないくらい貧弱である。ヤフーは検索というよりも、特定のサービス機能(金融情報やオークション)でしか評価できないと思える。
インターネットの時代になり、企業の栄枯盛衰が甚だしい。以前、「通信回線とは、例えれば道路であり、主役になれないし、儲からない」と聞いたことがある。「儲かるのは道路の上を走る車であり、通信回線の上を走るコンテンツである」と付け加えてもらった。
インターネット上のコンテンツとはソフトである。この観点から、グーグル、アップル、アマゾン、そして大きな買い物をしたソフトバンクなど、インターネットの時代の著名企業の行く末に思いを馳せる必要がありそうだ。

2016/07/25


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