川北英隆のブログ

コンゴのニイラゴンゴに登る

今回のアフリカ旅行の最大の目的は、コンゴ民主共和国の東部、ルワンダとの国境付近にあるニイラゴンゴ(Nyiragongo)に登ることだった。標高は3470 mとされるが、どこが最高点かは不明である。
ニイラゴンゴとは現地語で女性の名前なそうな。活火山である。
事情はともあれ、その女性の怨念なのか情熱なのか、この山の火口は一見も二見も価値がある。というのも、3400メートル前後の地点が火口壁となっていて、直径は1キロを超えている(グーグルアースで計測したところ、1.2から1.5キロ程度)。
その火口壁から300メートルほど下に大溶岩湖がある。繰り返すが、溶岩が煮えたぎり、グツグツいっている。噴火しているわけではなく、普段がそうである。その直径は200メートルくらいのようだ。もちろん世界最大である。
そもそも、溶岩が煮えたぎっている火口を普段に見られるのなんか、世界で数ヵ所しかないだろう。有名なのはエチオピアのダナキルで、今回の同行者は行ったことがあるとか。ニイラゴンゴよりもっと間近で見られるそうだが規模は小さいとのことだった。もう1つは太平洋のバヌアツらしい。ハワイ島よりも活発に噴火しているのだが、そのバヌアツの中の必見中必見の火山にはツアーが出ていないらしいので、詳細は誰も知らなかった。
写真が今回見たニイラゴンゴの火口である。日が暮れると火口がはっきりと見える。明るいと、火口からのガスのため、あまりはっきりしない。「近くで見たい」と思うかもしれないが、火口に下りるには断崖が立ちはだかる。しかも火口には硫酸系のガスが充満している。
当日、ナショナルジオグラフィックの取材班が2人、特別の装備で火口に降りていた。いずれ雑誌を飾ることだろう。
ニイラゴンゴ火口.JPG

2016/08/24


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