コンゴ側、キブ湖の南の町、ブカブから西に行くとカフジ・ビエガ国立公園がある。ここには、先に見たマウンテンゴリラとは別種、東ローランドゴリラが生息している。それをほぼ1日がかりで見に行った。
カフジ・ビエガ国立公園にマウンテンゴリラはいない。とはいえ、同じゴリラだから、同じような生活をしていて、やはり国立公園に閉じ込められている。国立公園は非常に広いのだが、人間の農耕と隣接している。
幹線道路から林道(?)を入ると、30分ばかりで国立公園の事務所がある。そこで説明を聞いた後、車でさらに林道をたどり、レンジャーの才覚と得ている情報とでジャングルの中に入っていく。これは前回と同じである。
今回はゴリラが移動していたのか、30分程度で出会えるとの事前説明だったのに、1時間以上森の中を行き来した。
その末に見つけたのが写真のゴリラである。前回のマウンテンゴリラと比べると、見られた頭数は少なかった。その代わり、ゴリラの移動もほとんどなかった。餌を食べた後の休息時間だったようだ。
ゴリラは眠そうにしていたが、写真のオスだけはボスの責任なのか、居眠り程度で終わった。ゴリラの見学は、群れと出会ってから1時間と決まっている。このオス、時間が分かるのか、それとも人間の言葉が理解できるのか、出会ってから1時間経つと移動を始めた。そのタイミングの良さには感心してしまった。
書き忘れたが、マウンテンゴリラと比べて顔が長いというか、額が顔と垂直に近いというか、あきらかに異なっている。でも、大人しい点はマウンテンゴリラと共通していた。
2016/08/30