川北英隆のブログ

やっぱり日本の家電は衰退する

テレビ一式(録画を含む)を買い換えた。それらを買ってから11年が経っていたが、十分に機能していた。じゃあ何故買い換えたのかというと、オリンピックを見るためでない。アマゾンでビデオを見るためである。
京都の良さは、中心部に住んでいるかぎり多くの用事が歩いて数分で済むことである。この感覚からすると映画館は遠い。知っている映画館には歩くと20分はかかるだろう。ということもあり、またアマゾンプライムの会員に知らないうちになっていたからである。多分、お試し期間の期限切れを忘れてしまったのだろうが、今も時々お急ぎ便を使っていることもあり、そのまま会員を継続している。
それでテレビにアマゾンのTVスティクを接続できるかなと確認したところ、古いテレビにHDMI端子がなかった(11年前だから当然だが)。使い古したパソコン経由でとも考えたが、経験からすると、パソコンに力がないと映像や音声が乱れる。これまでのテレビを11年使ったことだし、仕方ないかというので、新しいのにしようと考えたわけだ。とはいえ、11年前の液晶テレビはえらく高かった。この点だけが最後まで引っかかったのだが、株式を損切りするようなものと割り切った。
新しいテレビだが、わが家はテレビの設置場所に制約があり(注文式の棚の一部にテレビ設置場所が開けてある)、寸法を測ると40インチ程度のものしか入らない。それと、4K放送にはあまり興味がないし、一般的な4K放送(BS放送)はまだ先だしということで、4Kではないものにした。すると、6万円少しで買えてしまった(もっと安いのもあったが・・)。11年前のテレビの1/4かそれ以下だろう。大きさも、11年前のは30インチ台(この大きさで設置場所ぎりぎり)で、しかも液晶といえども幅があった。新しいテレビは実にコンパクトというわけだ。
テレビが来たので、ついでにビデオも買い換えようと思った。これまでのビデオは、某H製作所のけったくその悪い製品で、欠陥だらけだったし、容量もないし、古いテレビとの接続を確認するとえらく複雑だったので、一も二もなく捨てることにした。
そこで新しいビデオをどうしょうかと考えたところ、「単にHDDを買うだけでええんと違うかな」と思いついた。テレビの説明書を確認すると、接続可能なHDDの機種がいくつかある。大層なビデオシステムを買っても、単純にテレビ番組をコピーするだけの役割なので、HDDを注文した。これが1万円少しだった。
結局、テレビ、HDD、アマゾンのTVスティクの3点セットで8万円もしなかった。この金額、新しくアップルから出たiPhone 7の定価以下である。大きさで価値が測れない(またiPhoneの定価の意味がわからない)とはいえ、「これじゃあ日本の家電メーカーは儲からへんな」「そらアップルの圧勝やな」とつくづく思った次第である。

2016/09/10


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