今年中に実現するかどうかは不明なものの、とり急ぎ奥大日岳(立山の西側の名山)の計画を立ててみた。というのも、10月に入ると北アルプスには雪が降る。と、京都から富山の旅行がえらく不便というか、貧乏人には高嶺の花になっていることに気づいた。
奥大日岳という名山を残していたのには理由がある。ある意味で初心者向けの山だから、大学時代に計画しなかった。社会人になってからは、「そんなの登ってしまった」ということで、誰も付き合ってくれなかったし、計画してくれなかった。僕も、「まあ年とってからの山かな」と、ほったらかしていた。
この計画、最初は富山に早朝に着けば、その日のうちに奥大日の手前、大日小屋に到着し、翌日帰れると思っていた。自画自賛、素晴らしい計画である。この線で調べたのだが、大学時代に愛用した夜行列車が何もない。当たり前かもと思うが、でも寂しい。
仕方ないので、夕方に富山に着き、居酒屋で一杯ひっかけてビジネスホテルかなんどに泊り、翌早朝に立山方面に入ることにした。これなら富山と山小屋をそれぞれ一泊すれば完璧なことを確認できた。さすが、初心者向けの北アルプスである。
計画の最後に、では何時に富山に入るのかを具体的に計画してみた。これが少しではあるが難問だった。
いつも「駅探」を使っている。時々ミスってくれるのだが、大きな問題はない。それで調べたところ、まず驚いたのは、京都からの在来線の特急が金沢止まりだったことである。すべてかどうか調べてはいないが、そこから先の旧北陸本線はJRでなくなっているから、多分、富山への直通はないのだろう。あったとしても限られているはずだ。
それで、金沢から富山だが、駅探の検索結果では特急料金がえらく高い上に、「指定席・・」とある。「何や」というので他のサイトで調べると「自由席のない新幹線がある」とか。新幹線で18分、それが特急料金だけで2360円する。「ひぇー」である。「こんなん、地元では誰も乗らへんやん」である。ちなみに、京都と新大阪間の新幹線は13分、特急料金は自由席で860円である。
アホらしいので調べると、少し遅く着くものの(あたりまえだが)、在来線の普通電車があった。57分かかる。「まあええか」「どうせ時間があっても飲むだけやし」「飲む時間が短くなったら体にもええし」「特急料金を払たと思えば美味いもんが食える」ということで、多分というか、ほぼ絶対に在来線を使うことになる。
やっぱり新幹線は地方の人の行き来を壊してしまう。都会への人口集中の道具でしかない。ぶち上げた地方経済の再生、復活、活性化はどうなっているのか。矛盾した政策のてんこ盛り、それが今の日本政府の政策というわけのような。
2016/09/22