川北英隆のブログ

京都企業投資からの投資収益率

京都企業に投資した場合、どの程度の投資収益率が得られるのか。まず、数字を明らかにしておきたい。その後(明日にでも)、その要因を分析したいと思う。投資収益は5年投資と10年投資で計測した。
計算した期間は、2006年10月からこの(2016年)9月末までの10年間と、2011年10月からこの9月末までの5年間の2通りである。
投資対象は、東証株価指数(TOPIX)、すなわちインデックス運用(個人投資家とすればETFへの投資で実現できる方法)と、この9月末現在において10年間以上にわたり上場している製造業(ただし京都府に本店のある企業を除く)と、この9月末現在において10年間以上にわたり上場している京都府に本店のある製造業の3つである。
投資収益率は、株価上昇もしくは下落(すなわちキャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)の合計とした。
10年間の投資による投資収益率(年率)は、TOPIXが0.0%、東証全体の製造業が2.7%、京都企業が5.3%だった。
5年間の投資による投資収益率(年率)は、TOPIXが14.0%、東証全体の製造業が15.3%、京都企業が19.9%だった。
実のところ以上の東証全体の製造業と京都企業の数字は、対象となる企業の投資収益率を計算し、その後でそれらの単純平均を計算したものである。つまり、最初に投資対象企業を1株ずつ投資したと仮定したことになる。このため、非常に高い投資収益率の企業があったとすれば、その影響を大きく受ける。
そこで、2006年9月末の時価総額を用いて計算し直した。この計算は2006年9月末の各企業の時価総額に応じて投資金額を変えたことになる。
これによると、10年間の投資による投資収益率(年率)は、TOPIXが0.0%(計算し直していないから、最初の数字と同じ)なのに対して、東証全体の製造業が1.2%、京都企業が3.5%だった。
5年間の投資による投資収益率(年率)は、TOPIXが14.0%、東証全体の製造業が14.1%、京都企業が18.2%だった。
以上から、いずれの計算によっても、京都企業に投資するのが良かったことになる。

2016/10/11


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