と書くほど大袈裟でないし、いつかどこかで用事もあるのだろうが、先日、残っていた最後の用事で同志社大学のキャンパスに入った。「何でや」というと、加入していた生活共同組合(生協)の組合員資格の解約のためである。
同志社大学に勤務していた当時、生協に加入しようかどうか迷った。事務のN係長に質問すると、「そら入ってたほうがいろいろと便利かも」と言われ、入った。実のところ、同志社にいたときに便利だったことはないに等しい。
唯一、良かったと思ったのは、大学生協京都会館(コープイン京都)に宿泊の予約をした時だった。東京の知人達が6名だったか、紅葉のシーズン(11月末)に来るというので、6ヶ月前に予約した。すでに同志社を退職していたのだが、生協の会員資格が続いていたから、一般よりも早い段階で予約できた。安くて、そこそこの質のホテルである。
その会員資格が2014年の3月末で切れていた。ところで、生協の会員になるには生協に何口か出資しないといけない。正式の退会手続きをすれば、その出資金を返してもらえる。面倒なので2年以上ほったらかしになっていたのだが、暇ができ、かつ思い立ったので、退会手続きのために同志社のキャンパスに入った。
いつもながら同志社のキャンパスは素晴らしい。キャンパス内では、非常勤講師をしていた去年までと異なり、自転車に乗ってはいけなくなっていた。押すことが義務付けられている。今にも自転車に轢かれそうな京都大学とは大違いである。
手続きは簡単に終わり、出資していた2.4万円も返してもらった。これで同志社との縁が完全に切れたことになる。だから「最後の・・」である。
2004年度からの2年間、京都に呼び戻してもらったことに感謝しつつ、「2.4万円というのも意味深い金額やな」と思いながら、現金をDバッグの内ポケットに入れ、ついでの大文字山を目指した。大枚持っているので、山賊に襲われないかと心配しつつ。
2016/10/16