昨日の続きである。それも某N生命の続き。しばらく前から気になっているのが、送られてくる封筒の開封口に「宛名のご本人以外は開封しないでください」と印字されていることである。「何のこっちゃ」と思う。
ある意味、余計なお世話である。そもそも本人宛の封書であるから、筋として本人が開けるものである。そこを厳密にしたいのなら「親展」と書けばいい。
多分同じ封筒を他の会社宛にも使っているはず。とすれば、立場を変えて、N生命の部長や役員あてに来た他社の封書はどうしているのだろうと思う。
部長以上ともなると確実に避暑、ではない秘書がいる。たくさんの封書が来るから、「開けるのに時間がかかる」となり、人によっては「親展以外は開けといてや」と秘書に依頼することもある。N生命から来る封書も、完全に事務的なものが多い。とすれば、僕でも「開けといてや」と言うかもしれない。かつてどうしていたのかは忘れてしまったが。
このN生命の封書の事例は、自分のことを棚に上げた証拠であり、相手の立場になって物事を考えていない証拠でもある。もしくは、自己保身的に徹して、事件が起きないように細心の注意を払い、事件が起きても言い訳できるように考え、対処したのだろう。
N生命は、役所的になっている日本企業の典型というか先端なのだろう。いずれにせよ、他の企業も大なり小なり同じだと思う。
もう1つ、「役所やな」と思う事例はセキュリティーだろう。現在、事務室に簡単に入れない。いかにも城壁を思い起こさせるカウンターがあり、そこでいろんな手続きをさせられる。応接もある。
もっと酷いのは、人を呼びつけておきながら、受付で「ご用件は」と聞き、身分証明書を要求することだろう。こちらとしても「仕方ないな」と思いはするものの、虫の居所が悪いときは、「何や、何様や」とつい思う。
今日も今日で、某役所の受付でごちゃごちゃ言われた。呼びつけられたのに、である。それも受付の手前で、つまり受付までたどり着けずにガードマンに文句を付けられた。カフカの「城」の世界である。ほんま、このガードマン、殴られても仕方ないなと思う。相手にとって幸いなことに、僕は大人しい。だから、このブログで殴りつけられただけだと悟ってほしいものだ。
ということで、とりとめのない話になってしまった。それだけ日本にはアホか慇懃無礼な事例が多い、書き出すと次々に思い出してしまうということでもある。
2016/10/21