今夕のネットのニュースで田部井淳子さんの死去が報じられていた。亡くなったのは20日、77歳だそうだ。体調が悪そうだ、入院されているとは間接的に聞いていた。こんなに早く亡くなられるとは思わなかった。
何回か、田部井さんの名を冠した各国の最高峰ツアーにご一緒させてもらった。
最初は2010年年末から11年年初のアルジェリアだった。当時、「しょうもないツアーかもしれないし、どうしょうか」と迷ったが、アルジェリアのタハト山と一緒に訪れることになっていたタッシリナジェールに大きな興味があった。そこで、とりあえず参加した。と、田部井さんは気さくな、面白いオバさんだった。
この縁で、同じ年の大震災直後、アイスランド(Hvannadals-hnukur)にも参加した。翌12年のナミビア(ケーニヒスタイン)は田部井さんが体調を崩され、参加されなかった。13年の年末、ニカラグア(セロ・モゴトン他)で復帰されたが、体力が落ちてられるのは明らかだった。14年年末はイエメン(ソコトラ島、Hajhir)、15年年末はオマーン(Jebel Shams)だった。僕にとって、このオマーンが田部井さんとの最後になった。5回、一緒だったことになる。
今年7月だったか、田部井さんが開催する「東北の高校生と一緒に富士山の登る企画」に参加した知り合いによると、田部井さんはすごく弱られていたらしい。
今年8月、東南アジアの旅の友、福間氏が去った。そして今回は田部井さんである。転機の年だったのか。忘れていたが、今年、僕も大学を定年退職した。
今日は、所属していた京大の経営管理大学院の10周年記念祝賀会だった。途中で抜け出し、早く帰ったのも、田部井さんの予感かもしれない。
お礼を申し上げ、ご冥福をお祈りしたい。
2016/10/22