川北英隆のブログ

裏道の紅葉はまだ早かった

銀閣寺の登山口から「古道」をたどって大文字山に向かった。ミズナラの林が続いているので、そろそろ見頃か、そうであれば楽しみたいと思った。
久しぶりにカメラを持参した。遠目には大文字山周辺の山腹が色づき、数日前の見栄えと異なっているので、山に入るのが楽しみだった。
古道の入口は杉が多い。しかし、稜線に出ると、落葉広葉樹が植林を圧倒している。だから、「紅葉が綺麗かな」と思った。市内の紅葉はまだ少しだけ早いのだが、山に入ると気温も低いので、紅葉がピークではないかと予想していた
実際は、まだピークに少し早かった。多くの木々は黄色さを深めつつある段階で、緑の部分も残っていた。その中、ひときわ鮮やかなミズナラの黄葉を見つけた(写真)。
下り、日向神社に着くと、ダイダイ色の太陽が京都の西山に沈んだ直後だった。まだ5時になっていなかったから、「もう1月くらいで冬至か」と思い出してしまった。
鳥かリスか、木の枝でかすかに動くものがある。それ以外の気配はない。静かな里の秋かと思う一方で、そんな動物たちの夕餉モードにもっと加わっていたいとも思ってしまった。それなら、懐中電灯をリュックに入れ、気合も入れて、暗い山をゆっくりと、さ迷い気分で歩く必要があるのだろうが。
20161116ミズナラ.JPG

2016/11/16


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