布施山の北側に沿って歩き、上羽田という村落に出た。西側に雪野山(309m)が、南北に長い山容を見せる。その日、雪野山には南東側から登るつもりだった。
南南西に農道を歩くと、山頂の真東付近、雪野山の麓近くの小さな村落に出る。車道を左に折れ、少し南に100mばかり下る。そこで細い道を右に折れ、大きな工場の北側にある池の傍をたどると、村落の南端に着く。そこには小さな古墳と石碑がある。12/5にアップした古墳の少し南側である。
山の麓に沿ってもう少し歩くと、登山口の表示がある(普通のガイドには出ていないと思う)。雪野山は近江で人気のあるハイキングコースの1つだから、いろんな所から登れるようだ。
登山口の少し上に柵がある。獣除けが目的だから、人間は手を使って柵を開け、通った後は閉めることとなる。その後、階段の完備したハイキングコースが続く。実のところ、階段は一番嫌いである。
東屋のある小ピークに着き、展望を楽しんだ。一旦下って登り直すと、西側だけ展望のある頂上に着く。一等三角点がある。その直前に古墳とそこから出てきた埋葬品の説明板がある。
頂上からは右手の道をたどった。南北に長い稜線上の縦走路である。その道を横切るように丸々太ったメスの(大きなのはすべてメス)ジョロウグモが巣をつくっていた。12月になっても生存しているのは珍しいと思う。「逝きの山」の守り神なのか。いずれにしても1月までは生きていないだろう。
ジョロウグモ こえて散りゆく ゆきの山
下ると送電塔のある鞍部である。縦走を続けるのなら左に、下るのなら右に行く。今回は右手の下山道をたどった。
八幡神社の本殿跡に出る。その後は長い、落ち葉の積もった石段が続く。濡れているのでスリップに注意して歩いた。下り切ると今の八幡神社である。さらに少しだけ下ると、12/5にアップした古墳群に出る。
写真は上羽田付近からの雪野山である。真ん中が主峰、左の小ピークが東屋のある展望台、主峰と右の小ピークとの鞍部の少し左側に小さく送電塔が見える。
2016/12/08