川北英隆のブログ

近江の山・瓶割山

雪野山の北麓、水路沿いの道を北北西に歩いた。雪野山トンネル入口をくぐってすぐに水路を離れ、車道を北西に歩く。正面に二こぶの瓶割山(234m)が見える。右手が主峰である。
車道は北に向きを変え、二コブの鞍部の少し右を目指すようになる。麓に鮒ずしの工場がある。その少し左手から、二コブの間の峠を越える道が地形図に書かれている。最初の計画では、峠まで行き、そこから頂上に直登しようとしていた。
しかし、その道は水道施設用だそうで、入口付近で工事中だった。しかも「関係者以外立入禁止」との表示があった。
諦めて左のコブをぐるっと回り(小さな山なのでそんなに距離があるわけではない)、北側の長福寺(という村落)から登ることにした。事前に調べていたのだが、そこから登山用の道があるはず。
実のところ、車道を通って長福寺に行くのが大変だった。歩道がなく、大型車が通るから、小学校で習ったように右側をきちんと歩いて車を常に気にしないといけない。一度など、大型車やバスが信号待ちをしていて道の端を歩けなかった。仕方ないので道路の真ん中を歩く必要があった。「人が歩けるようにしとかんかい」「ワテは車かいな」とぶつぶつ言いながら。
長福寺の北側は工業団地となっている。東洋運搬機の敷地の南側、村落の東の外れまで歩くと、右手に山裾沿いの道があった。それに入った。すぐに案内板があり、その南側に日吉神社と書かれた立派な鳥居がある。それをくぐり、石段を上がると本殿である。その右手に登山用の道がある。
尾根にとりつくように登ると小さな鞍部に着く。石仏がある。土橋という城跡の一部である。左手が本丸の跡、広場になっていて、木の間から展望がある。琵琶湖も見えた。三角点は鞍部を右に登った所にある。木の間から雪野山が見えた。
三角点から土橋に戻ろうとすると、その少し手前、左手に踏み跡を見つけた。それを下ることにした。二コブの峠に下りられるはずと判断したから。
この道も登山道の1つだったのだろう。下り口にはロープが張られ、石段らしきものも残っている。しかし、下りるにしたがって本当の踏み跡程度になってしまう。浅い溝状の踏み跡を捨て、右手の小さな尾根状の所に上がると、少しは明確な踏み跡が付いていた。それをたどり、目標の峠に着いた。峠には水道管の空気抜きが設置されている。峠を北に下ると長福寺である。車道になっているが、ゲートがある。ほとんど車が通らないのだろう、落ち葉だらけだった。
鳥居から瓶割山まで10分、瓶割山から峠まで10分、峠から長福寺まで2.分だった。
写真は瓶割山の山頂(本丸跡)である。三角点のある場所より2m弱高いらしい。
瓶割山山頂.JPG

2016/12/09


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