川北英隆のブログ

静かな冬の大文字山

講義(正確には大学院のゼミ)が9時に始まるので、その前にということで大文字山を越えてみた。ほんの少し雨粒のこぼれ落ちる天気だったが、空気は暖かかった。山には紅葉の頃の喧騒が消えていた。
蹴上から入ったので、日向神社の下の家の前を通る。周囲のモミジは枯れ枝だけになっていた。その姿に、ふと市内旧家の庭にある柘榴を思い出した。葉がすっかり落ち、赤い実だけが取り残されている。
石榴の実 冬に揺られて 壁の白
山に入ると落葉樹の葉はすっかりなくなっていた。頂上近く、キツツキが2羽いて、木を打つ音が交互にこだましていた。
鹿も3箇所で見た。最後に見た1頭は雄で、少し逃げた後、こちらを見ていたが、いきなりキーと大きな声で鳴き、本気で逃げていった。
写真は頂上近くの落葉樹の林である。林の下には灌木状の常緑樹が残っている。大文字山の林の特徴である。
20161220冬の大文字の林.JPG

2016/12/20


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