我々の船はほぼ毎日といっていいほど浅瀬に乗り上げた。いわゆる座礁である。でも、川底は砂である。浅瀬に乗り上げても船が壊れるわけではない。
グーグルアースでコンゴ川を見るのが一番である。川にはいくつもの大きな中洲がある。1/8のブログに書いたように、ほとんど高低差のないコンゴ盆地をコンゴ川が流れているから、どうしても土砂が堆積する。それが中洲となり、浅瀬となる。
このため、航行は難しい。現地ガイドに言わせると、大きな船(貨物船)はそれぞれの地域で現地に詳しい水先案内人を雇い、航行するのだとか。川には所々標識があるものの、あまり役立ちそうにもなかった。
我々の船にはそんな水先案内人を雇わなかった。だからほぼ毎日、浅瀬に乗り上げてしまったのだろう。
では、乗り上げたらどうするのか。写真がそれである。
スタッフが川に飛び込み、深い所を探し、それに向かって(流れを計算に入れながら)船を力任せに押す。この方法で、比較的簡単に脱出できる。この押し手として必要だから、たくさんのスタッフが乗り込んだのかと思えたくらいである。
2017/01/18