コンゴ川下りの船の上でコックが料理を作ってくれる。写真がそう風景である。コック長は太いオバちゃん(飲み屋のママとか)だった。クルーがそれを手伝う。料理場は船の上にあり、そこで炭をいこす。コンゴの主要な燃料は炭である。
写真がその光景である。オバちゃんが(2人いる)料理をし、クルーが夕日を浴びてたむろしている。この時のオバちゃんはバナナの葉っぱを縛って容器にし、魚をシチュー風にしていたと思う。すでに書いたように、料理は美味かった。とはいえ、ブタのぶつ切りは生半可な歯では噛み切れない(他の肉はそこまで固くなかった)。格闘技のようにして食べた覚えがある。
食事に出てくる皿やフォーク、スプーンは(フォークはなく、スプーンがその役割も果たす)川の水を汲んで洗うので、我々は紙でもう一度拭いて使った。寄生虫がいるかも知れないので。スープやお茶用の水は上陸した時に水道からポリタンクに汲んだものだった。沸騰させるので問題はない。そのまま飲む水はペットボトルの水である。
料理場の後ろに我々の席があったものだから、炭の灰が風に乗って飛んでくる。寝るのはテントなので、砂まみれになる。でも、シャワーはないので(船の最後部にあるが、川の水を使うものだから誰も利用しなかった)、何日も経つと体や髪がコテコテになる。先日のワニを持ってる写真が、その状況を表している。
途中、大きな町のホテルで10ドルを払って部屋を借り、シャワーを浴びた。その翌日だったか、雷雨になったので、「こりゃ気持ちええやん」というのでシャワーにした。8泊9日の船旅で体を洗えたのはこの2回、それも真中付近に集中していた。9日目にホテルに着いた時には感激してしまったが、そのホテル、水道から水がまともに出なくて、バケツの水で体を洗った。それでも気持ち良かった。
2017/01/21