周防大島の最高点を縦走した翌日、山の稜線はうっすらと霧氷だったものの、空は晴れていた。雪の予報が島では外れたことになる。そこで、島の東側にある一等三角点の山、大見山に登ることにした。
事前に調べていたのだが、簡単そうだった。そこで光月君も一緒に登ることになった。
島の東端に近い村、和田の手前からオレンジ道路に入り、油宇方面に向かった。山越えの道である。その道の峠が登山口になっている。峠の左手には、細い車道も和田に向かって伸びている。
峠には「大見山登山口」の小さな標識がある。基本は峠から北北東から北東に続く尾根をたどることになる。とはいえ、最初がわかりにくい。かつての作業道が尾根の右側に付けられている。それをほんの少したどり、後は尾根に上がればいい。丸い石が点在している。
尾根の登山道にはテープがたくさん付けられている。踏み跡も比較的しっかりしているが、山全体が手入れされていないから、竹藪が侵入してきていて、その中は適当に歩くしかない。また、西峰(300m)付近が近づき、尾根がなだらかになると、その後は踏み跡全体が不確かになる。
西峰付近には大きなタラノキが数本ある。一旦少し下り、登り返すと大見山の頂上(336m)である。頂上の手前にコンクリートが打ってあった。前日の縦走路もそうだが、島は第2次世界大戦中、広島や呉の防衛線となっていて、高射砲が据えられていたという。その名残かもしれない。
写真が頂上である。展望は全くない。
下りは迷いやすかった。西峰の手前で1本早く尾根を下りかけた。赤いテープがなくなると要注意である。西峰から先は迷うことなく下りることができる。
少し迷った結果、往復に2時間近くかかった。
下山後、戦艦陸奥記念館、星野哲郎記念館、道の駅に寄った。お土産はヒジキ、ジャコなどがある。光月家に一旦戻り、夕方、竜崎温泉で汗を流した。塩と鉄分の温泉だった。
2017/01/28