今日は節分、そんな日に研究室に立ち寄った。行くつもりがなかったものの、忘れていたことがあり、行ってみた。大学の奥の吉田神社は、何回か紹介した節分で賑やかである。荒神橋の清荒神も同じだった。
そんな賑わいを横目に、用事を終え、ついでだからと大文字山を越えて帰ることにした。
この時期が一番空いている。ほとんど人に会わなかった。道はというと、1月来の雪の重みでクロバイの木が何本も倒れていた。どうも根が浅いようである。とはいえ、道に雪は皆無に近かった(残っているところも数箇所あった)。
ほとんど下った時、道端に緑色のものが落ちているのを見つけた。ヤママユのマユだった(写真)。マユには穴が開いているから、成虫が誕生したのだろう。
かつて、関東の里山を冬から初春に歩くとよくこのマユを見かけたものだ。木々が枯れた冬に目立つ。光沢のある薄緑色で美しい。ここから大きな茶色い蛾が飛び出すとは、にわかにはイメージできない。
節分の日のヤママユのマユ、鬼が逃げた跡で縁起が良いかもしれない。しばらく置いておこう。
2017/02/03