川北英隆のブログ

沖縄の天気考

何回かの山歩きの経験もあり(屋久島とベトナム北部)、2月の沖縄の天気は今一つではないかと推察していた。昨日書いたように、冬型の気圧配置の場合、沖縄が高気圧の南の縁に位置してしまうからである。
今回、冬型の気圧配置が強まっていた時期だったので、この推察の当否を知ることになった。石垣島のタクシーの運ちゃんがよく喋るので、天気のことを聞いてみた。結論は次の通りである。
一番安定するのが、月で言うと11月と4月。12月から2月はどんよりとした天気が多く、雨も多い。5月には梅雨に入る。夏から秋の早い時期は、晴れれば素晴らしいのだが、台風が直撃するので、早くから旅行を予約するのは(早割の航空券を予約するのは)博打的。
気象庁のデータで調べてみても、ほぼこのとおりだった。ちなみに、夏の最高気温が35度を超えることは滅多にないし(過去に数回超えたことがある)、最低気温が10度を下回ることもほぼない。
台風の凄さについて、運ちゃんが「飛ばされてしまって歩けない」と表現していた。思うに、標高500mばかりの於茂登岳が、つまり高山でもないのに山頂一帯が笹原というのは、台風の影響に違いない。猛烈な風が通り抜けるので、木々が倒されるのだろう。しなやかな笹だけが倒れずに育つ。
写真は山頂を少し下りて見た笹原である。気象庁の観測施設とヘゴ、そして背の低い広葉樹(灌木)が写っている。中央奥が山頂で、そこはヘゴも灌木もなく、一面の笹原である。
於茂登のヘゴと笹.JPG

2017/02/11


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