川北英隆のブログ

ジョー・プライスの宿泊旅館

今月の日経新聞「私の履歴書」は日本美術の収集家というか伊藤若冲の収集で知られるジョー・プライスである。一度テレビで、自宅と、そこにある絵画を見たことがある。
その履歴書の3/12に、日本に初来日して京都に泊まったのが「吉川旅館」と書いてあった。御池通に近いとあるから、天ぷらで有名な料理旅館、吉川だろう。泊まったのは1963年、オリンピックの前の年である。
その吉川、今は旅館という名前を前面に出していない。その前を時々通るが、天ぷらだけが目立つ。一度食べに入った時、初めて旅館だったのだと知った。通りは異なるが、ほぼおなじ東西の並びに柊家、俵屋がある。
ちなみに吉川の天ぷらは美味い。カウンターで食べた。
当時がどのような旅館だったのか知る由もないが、多分、高級旅館だったのだろう。ネットで見るかぎり、今でもそうらしいので。
いずれにしてもジョー・プライスは大金持ちである。父親が石油用パイプラインで財をなしたらしい。尋常と大いに異なる生活をし、尋常と異なる結婚をし、尋常と大いに異なる仕事をした。最近退屈だった「私の履歴書」の、久々のヒットかもしれない。まだ後半が残っているが。

2017/03/13


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