前から目をつけていたのが鬼ヶ城と烏ヶ岳である。福知山盆地の北の縁をかたどっている。京都から福知山まで思うほどの距離がない。JR西日本の山陰本線で1490円だから、距離が推測できる。しかし、(幹線にもかかわらず)一部単線なので、時間がかかる。
この連休中、時間を見つけて行こうと思っていた。京都駅からの始発(5時32発)に乗りたかったのだが、市営地下鉄がサボっていて到底間に合わない。仕方ないので、家から京都駅まで歩いた。
福知山から登山口までのバス(京都バス)はほとんどない。タクシーの利用となる。コースガイドでは烏ヶ岳に登り、鬼ヶ城を経て下ることになっている。今回は逆をたどった。というのも、ついでにもう1つ登りたかったので。
駅前(北口)タクシーで「山野口」を告げる。本当のところ、登山口はもう少し先なのだが、どう告げればいいのかよく分からなかった。山野口が近づけばもう一度指示しようと思っていたのに、タクシーの運ちゃんがもっさりしている。いろいろと言うのも面倒、「まあええか」というので、そのまま山野口で下車した。2500円と、思っていたより安かった。
鬼ヶ城の登山口へは峠(トンネル)を越える。少し降りた室尾谷山観音寺の石碑を見て、そのお寺に向かう。立派なお寺なので、地方貢献のために賽銭を(少額だが)入れておいた。
お寺を過ぎると一本道である。道標もある。山道に沿って杉林の谷筋を上がる。尾根に達すると、鬼ヶ城と烏ヶ岳の分岐になる。尾根からは広葉樹の若葉を見ながら緩やかに登る。最後は急登となるが、すぐに鬼ヶ城に達する。少し東西に長い山頂で、展望が良い。烏ヶ岳もよく見える。
写真は鬼ヶ城登山口にある観音寺である。
2017/05/02