鬼ヶ城から、烏ヶ岳へは往路を戻るのが基本である。と、途中で尾根越えの近道があったので、それをたどった。少しだけ近かったと思う。峠になり、車道にぶつかる。後は、車道を歩いて登るのみ。アンテナの林立する烏ヶ岳に着く。
烏ヶ岳はちょっとした双耳峰になっていて、ピークは南峰である。残念ながら、鬼ヶ城のピークはすっきりと見えなかった。冬なら、もう少し見えたのかもと思う。
ピークから南側に、広葉樹の尾根を下る。鞍部(小杖峠)から尾根を外れ、東へ下る。植林が多い。車道に出る。しばらく歩くと獣避けの柵にぶつかる。それを通り抜けると(少し苦労だったが)、印内の集落になる。ここから烏ヶ岳がよく見える。
印内の集落から、本当は谷の北側に付けられた車道を歩かないといけない。「どうせ同じとこに出るやろ」と思い、南側の農道を歩いていたところ、谷筋一帯に電気柵が設置されていて、本来の車道に出ることができない。「ワテはイノシシかシカか」と思いなからも、戻ると時間がかかるので、「どうにかなるやろ」と、そのまま歩いた。
それでも電機柵が続いているので、「万事休す」と思いつつあったとき、草刈り作業用の軽トラが電気柵の傍に停まっているのを発見した。「あそこ、電気柵を開けてるに違いない」と直感し、田んぼの畦を歩いて近づいた。やはり開けてあった。
こうして、ヒトとしての鬼ヶ城と烏ヶ岳の山歩きが終わった。ほんま、山歩きの最後が大変だった。
写真は福知山からの烏ヶ岳(右側、一番高く見えるピーク)と鬼ヶ城(川の奥にある小さなピーク)である。実のところ、鬼ヶ城の方がほんの少し高い。なお、写真の左側に見えるのが福知山城である。
2017/05/02