最初に登ったのが牛松山である。保津川の名の由来、保津町が麓にある。亀岡駅で降り、何もない北側の出口から歩き始める。ハイキングのガイドブックにも出ている山である。
保津まではバスがあるらしいし、駅の出口にはタクシーもいた。保津まで大した距離でない。
保津まで歩いたので、亀岡駅の北側から保津峡下りの船が出ていることを知った。子供の頃、父親に連れられて船に乗ったことを覚えていた。季節は忘れてしまったが、子供だったからか、激流と思えた川下りが楽しかった。その出発点が広い河原だったことを現時点の風景から思い出し、「ここや」と確信した。
保津川を大きく長い橋で渡ると、保津町である。町中の旧道に入り、小学校を過ぎ、ガイドブックにある北保津バス停を過ぎると、金毘羅神社の表示がある。明瞭な車道である。そこを金毘羅神社に向かって右折し、(いくつか分岐があるものの)ほぼまっすぐ進む。竹林に入り、じきに福性寺を左手に見る。正面には石段と鳥居がある。これが登山口である。
石段を登ると獣除けのゲートがある。ここから北東に向いた尾根の本格的な登りである。
とはいえ、参道だから、道は登山道にしては広い。「○丁目」の石標と石灯篭が目印として置いてある。桧と広葉樹林が混じっている。松もあるのだが、多くは枯れている。比較的緩やかの登りが続く。展望はほとんどないが、新緑と、モチバナのピンクの花がいい。
生きた松が多くなり(枯れていない理由が不明)、桧の大木が目立つようになると、神聖な領域に入ったとわかる。石段と鳥居があり、それを登ると金毘羅神社である。保津川を下る船頭の信仰を集めていたとか(過去形で書いておいた)。
頂上は神社の裏側で、NHKのアンテナがある。三角点はその西側、数分の所にある。
下りは三角点から直進するように南西から西に向いた尾根を下る。ツツドリが鳴いていた。少し下るとテレビ局のアンテナがある。そのアンテナの整備のためなのか、広くて比較的整備された(参道よりもいい)道が続いていた。
途中、標高350メートル付近で分岐がある。そのまま南西に向かって下る尾根道への分岐のようである。
下り終えると細い車道に出る。そこから数分で愛宕神社である。後は適当に(といってもいろいろと細い道があり、本当に適当に)下ると、町中のメインの車道(バス道)に出る。
写真は保津川の橋から見た松牛山である。対岸に保津峡下りの船が小さく見える(牛松山の左下付近)。手前のテラス風の場所が保津峡下りの船の出発点である。
2017/05/16